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『今月のお花便り』:キク(11月)

 

目次

1.キクの基本情報

2.キクの特徴

3.キクと文化

4.キクの花言葉

5.キク(切花)を長持ちさせるコツ

6.おすすめパッケージ

 

1.キクの基本情報

キクは美しい花姿と深遠な意味から、自然と文化が織りなす素晴らしい芸術品です。その多様な色彩や花の形、そして文化的な意味は、私たちに美と深い意味をもたらしてくれます。秋を代表する花であるキク。気高さはもとより、美と文化の象徴として古くから尊ばれてきました。今回は、そんなキクの特徴、歴史、文化、花言葉などをご紹介します。

 

2.キクの特徴

 

1.生産量が多い

実はキクは国内での切り花生産量がもっとも多い花です。農林水産省の令和4年度の統計によると、切り花の全出荷量は約31億4000万本で、そのうちキクは12億2700万本。およそ4割がキクなのです。仏花としてのニーズが、需要を下支えしているといえますが、最近流行っている大輪で華やかな洋ギクなどはフラワーアレンジでも欠かせない存在になりつつあります。

2.多彩な色彩と花の形

キクの花は、白、黄、ピンク、赤、紫など、多様な色彩を持っています。また、大きさと咲き方に分けて、大キク(大輪キク)、中キク(中輪キク)、小キク(小輪キク)、スプレーマム、ポットマム、クッションマム等に分類されます。

3.耐寒性

キクは寒冷地域に生息することができ、寒さに強い花です。そのため、特に秋から初冬にかけて美しい花を楽しむことができます。これは、多くの人々にとって秋の象徴として親しまれている理由の一つです。

3.キクと文化

キクの歴史は古代中国に始まります。中国では、キクは紀元前15世紀ごろから栽培され、その美しさと香りから非常に重要な花として位置づけられました。中国の詩や文学作品には、キクがしばしば登場し、その高潔さや誠実さを称賛する詩行が残されています。また、中国ではキクは不老長寿の象徴としても崇拝され、神話や伝説に登場することが多かったです。

奈良時代末に日本に伝わり、最初に日本に持ち込まれたキクは、主に薬用植物として栽培されていたと言われています。その後、平安時代になると、貴族たちが庭園にキクを植え、その美しさを楽しんでいました。平安時代末期には、キクの花が宮廷の文化や儀式に取り入れられ、徐々に日本の皇室と結びつくようになりました。平安時代から鎌倉時代にかけて、キクは武士階級にも愛され、武家文化と結びつきました。そのため、日本の歴史において、キクは高貴で格式ある花として栄え、皇室の紋章や家紋として広く使用されました。日本では、キクの花を祝祭や文化イベントで使用することが一般的です。キクの節句は、9月9日に行われるキクの花を飾り、キク酒を楽しむ伝統的な行事です。また、キク花展覧会は、各地で毎年開催され、美しいキクの花が展示され、観客を魅了しています。これらのイベントは、キクの花を称賛し、その美しさを広く共有する機会となっています。

キクに関するイベントは日本だけでなく、世界中のさまざまな文化にも影響を与えています。原産地の中国では、中秋節(秋分の日)の時期にキクの花を楽しむ習慣があり、家庭や公共の場所でキクの花を飾る風習が広がっています。また、韓国やベトナムなど、アジアの多くの国々でもキクは重要な花とされ、文化や芸術において愛され続けています。

   

4.キクの花言葉

一般的な花言葉

『高貴』 『高潔』 『高尚』

色別の花言葉

5.キク(切花)を長持ちさせるコツ

●花瓶の水は浅め (1cm~3cm)にして生けましょう。

●余分な葉とつぼみを摘み取りましょう。

●1~2日茎の根本を1~2㎝斜めに切り戻ししましょう。

●日当たりの良い且つ直射日光の当たらない風通しの良い場所に飾りましょう。

●毎日花瓶の水を変え、花瓶を洗いましょう。

●栄養剤と機能性フィルムFPELを併用するとより長くお花を楽しめます。

 

機能性フィルムFPELの鮮度保持効果試験

   

※機能性フィルムFPELについては下記ページをご覧ください。

6.おすすめパッケージ

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 来月の予告

12月の『今月のお花便り』の主役は【スイートピー】です。

是非、お楽しみに!