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『Life with flowers』-デルフィニウム(8月)
デルフィニウムは、美しい青色を基調とした涼やかな花が特徴で、ガーデニングやフラワーアレンジメントで広く愛されています。この花は、初夏から晩夏にかけて咲き、その高く伸びる花穂が庭を一際華やかに彩ります。デルフィニウムの名前は、ギリシャ語で「イルカ」を意味する「デルフィス」に由来し、つぼみの形がイルカに似ていることから名付けられました。今月の「Life with flowers」はこの魅力的な花についてご紹介します。
目次
1.花言葉
2.デルフィニウムの癒し効果
3.Space with デルフィニウム
4.効果的な飾り方
5.デルフィニウム(切花)を長く楽しむには
1.花言葉
2.デルフィニウムの癒し効果
“お花は癒し効果があると聞いたことはあるが、本当かな?”“お花を見る時に気持ちが明るくなる気がするが、気のせいかな?”など思ったことはありますでしょうか。実は、お花が持つ癒し効果については、研究や臨床試験で科学的に証明されています。デルフィニウムももちろん私たちの心を癒す力があります!
研究1:
農研機構の実験では、花の画像を見せられた参加者のネガティブな情動が減少し、ストレスにより上昇した血圧やストレスホルモンの値が低下したという結果が発表され、花の観賞が脳の活動に影響を与え、心理的、生理的に生じたストレス反応を緩和させる効果があることが分かっています。
研究2:
地域在住の健康な中高年成人20名に対してフラワーアレンジメントを行い、自記式アンケート(フェイススケール、気分シート)を使用し心理面の主観的な変化をとらえ、また唾液中のコルチゾール値を計測し、客観的なストレスの変化について検討した結果:フェイススケールおよび気分シートの「気持ちがくつろぐ」「喜ばしい」「自信がもてる」「誇りに思う」などの項目において、介入の前後に統計的な有意差がみられました。唾液中のコルチゾール値においても、介入の前後に統計的な有意差がみられ、フラワーアレンジメントによりストレスが緩和することが明らかになりました。
また脳科学により、私たちは色を見ると、視覚刺激が脳に伝達され、特定の色は視覚を通じて神経系や内分泌系を刺激し、感情や生理的反応を引き起こすと言われています。ここでは色別でデルフィニウムが持つ力をご紹介します。
青
脳が青色を見たとき、副交感神経が優位になり、血圧や心拍数が下がると言われています。青色のデルフィニウムは、見る人の身体の緊張を和らげ、ストレスを軽減する力があります。また、青色は集中力を高める効果もあり、学習や作業環境に青色のデルフィニウムを飾るのは最適です。
紫
紫色は想像性を高めることから、芸術的感性や潜在能力を引き出す効果があるといわれています。インスピレーションを求める空間や、豊かな創造力を促したいとき、精神を集中したいときに紫色のデルフィニウムを飾ることをお勧めします。
3.Space with デルフィニウム
以下に、デルフィニウムが持つ癒しの力を生かして、日常の生活空間に飾るのに最適な場所をいくつかご紹介します。
食卓(ダイエットしたい時)
青色は、食欲を抑える効果があるとされています。これは、青色が自然界で毒や腐敗を示す色として認識されることが一因とされています。青色のデルフィニウムを食卓に飾ることで、過剰な食欲やストレスによる暴飲暴食を冷静に抑える助けになります。特にダイエットをしたい時におすすめです。
寝室
寝室に青色のデルフィニウムを飾ることで、寝室全体に穏やかな雰囲気を作り出し、心地よい睡眠環境を整えることができます。青色の持つリラックス効果を活用して、寝る前に身体の緊張感を和らげ、心を落ち着かせて、睡眠の質を向上させることに繋がります。
オフィススペース
青色のデルフィニウムは仕事の環境にも適しています。青色の集中力を高める効果を生かして、デスクや会議室に飾ることで、職場の雰囲気をリフレッシュさせ、生産性を向上させることができます。特に、ミーティングルームに飾ると、会議の際の緊張を和らげ、リラックスした環境を提供することができます。
4.効果的な飾り方
デルフィニウムは、その高く伸びる花穂と鮮やかな色彩で、どのような空間にも華やかさと優雅さをもたらす花です。ここでは、デルフィニウムの効果的な飾り方についていくつかのポイントをご紹介します。
単独で飾る
デルフィニウムは単独で飾るだけでも十分に存在感があるお花です。涼やかに咲く花が透明なガラスの花瓶との相性が抜群!花のブルーと茎の緑の色が映えてとても美しく見えます。また、丸い形の花瓶との組み合わせもおすすめです。花瓶の丸みを帯びた形状は、デルフィニウムの垂直的なラインを引き立て、全体的なバランスが取れます。
他の花材とのコーディネート
デルフィニウムにカスミソウやアスチルベのようなふんわりとした花材を加えることで、全体に柔らかな印象を持たせることができます。また、青と黄色は補色関係にあり、互いの色を引き立て合うため、黄色のお花と組み合わせると鮮やかで美しいコントラストが生まれます。
5.デルフィニウム(切花)を長く楽しむには
詳しくは下記FPELページよりご覧ください。
来月の予告
9月の『Life with flowers』の主役は【トルコキキョウ】です。
是非、お楽しみに!