『Life with flowers』-ガーベラ(2月)

日々の暮らしの中で、そっと心を癒してくれる存在。それが「ガーベラ」という花です。太陽を思わせるような丸みのあるフォルムと、華やかさの中に親しみやすさを感じさせるその姿は、見る人の気持ちを明るくしてくれます。ガーベラはその美しさだけでなく、色や形から生まれる不思議な癒しの効果も魅力のひとつです。今月の「Life with flowers」では、そんなガーベラをより楽しむために、癒しの効果を引き出す飾り方や、色選びのポイントをご紹介します。心が和み、空間が明るくなるガーベラの魅力を、ぜひ最後までお楽しみください！

 

目次

1.花言葉

2.癒し効果

3.Space with ガーベラ

4.お洒落に飾るには

5.ガーベラ(切花)を長く楽しむには

1.花言葉

 

2.癒し効果

“お花は癒し効果があると聞いたことはあるが、本当かな？”“お花を見る時に気持ちが明るくなる気がするが、気のせいかな？”など思ったことはありますでしょうか。実は、お花が持つ癒し効果については、研究や臨床試験で科学的に証明されています。

農林水産省の資料「花きの現状について(令和6年)」では、お花がもたらす効果について詳しく紹介しました。

●ストレス反応を緩和させる効果：花の観賞が脳の活動に影響を与え、心理的、生理的に生じたストレス反応を緩和させる効果がある

●ストレス軽減効果：花や観葉植物を飾ることで心と体をリラックス

●認知機能の改善効果：フラワーアレンジ活動を通して、 視空間認知能力や記憶力の向上効果

●社会性向上効果：人との会話が増え、コミュニケーションが増加

また脳科学によると、私たちは色を見ると、視覚刺激が脳に伝達され、特定の色は視覚を通じて神経系や内分泌系を刺激し、感情や生理的反応を引き起こすと言われています。ここでは色別でガーベラが持つ力をいくつかご紹介します。

ピンク：

ピンク色は、心を落ち着かせ、ストレスや緊張を和らげる効果があると言われています。ピンク色のガーベラは穏やかで優しい色合いが、精神的な安定感をもたらし、幸福感とポジティブな感情を引き出すことができます。また、ピンク色は内分泌系に働きかけ女性ホルモンの分泌を促す効用もあるとされていて、美肌＆美髪などの若返り効果が期待されています。忙しい日常の中で気持ちが不安定になったとき、ピンク色のガーベラに触れることで、自然と心が落ち着き、穏やかさが広がる感覚を得られるでしょう。

黄色

その鮮やかな黄色は、太陽のような温かさとエネルギーを象徴し、ポジティブな気持ちを引き出してくれます。心理学的には、黄色には元気や幸福感を高める効果があり、ストレスを和らげたり、気分を前向きにしてくれると言われています。黄色いガーベラを部屋に飾ることで、空間に明るさと活力が加わり、気持ちがリフレッシュするのを実感できるでしょう。特に元気が欲しい時や新しいことに挑戦する時、気分転換をしたい時に取り入れると、より効果的です。

白

白は純粋さや無垢、平和を象徴する色で、心理的には心を落ち着けたり、リセットしたい気分の時に効果的だと言われています。白いガーベラは、緊張やストレスを和らげるだけでなく、頭の中をクリアにし、集中力を高める手助けをしてくれます。特に、忙しい日々の中で心を穏やかにしたい時や、リラックスしたい時におすすめです。

 

3.Space with ガーベラ

リビング

リビングにガーベラを飾ると、空間が明るく華やかな雰囲気に包まれます。シンプルながら存在感のあるガーベラは、1本だけでも十分に目を引きますが、複数の色を組み合わせることで、より生き生きとした印象を演出できます。部屋のインテリアに合わせて色を選ぶのがポイントです。落ち着いた雰囲気のリビングには白や淡いピンクのガーベラを、明るく元気な空間には黄色やオレンジを取り入れるとバランスよく調和します。また、置き場所はリビングテーブルや窓辺、テレビ台などがおすすめです。

キッチン

キッチンにガーベラを飾ると、家事の時間が少し特別で楽しいひとときに変わります。ガーベラの鮮やかな色や可愛らしい形は、料理や片付けの合間に心を和ませてくれます。キッチンは実用的な空間だからこそ、シンプルで明るい花がよく映えます。おすすめの置き場所は、シンクや作業台の端、小さなスペースがある窓辺です。カラフルなガーベラを数本飾るとキッチン全体が明るくなり、モチベーションもアップします。たとえば、黄色やオレンジのガーベラは元気をくれますし、白や淡いピンクは柔らかな雰囲気を作り出します。

ワークスペース

ワークスペースにガーベラを飾ると、作業環境が明るくなり、気分転換にもつながります。ガーベラの鮮やかな色彩と美しい形は、視覚的にリフレッシュ効果をもたらし、集中力やモチベーションを高める手助けをしてくれます。デスクや本棚の一角、またはパソコンの横など、目に入りやすい場所に飾るのがおすすめです。黄色やオレンジのガーベラは元気や活力を与え、白や淡いピンクのガーベラは心を落ち着け、穏やかな気持ちをサポートしてくれます。シンプルな花瓶に1～2本飾るだけでも十分な存在感があり、作業の合間にふと目を向けるだけで癒しを感じられるでしょう。

 

4.お洒落に飾るには

カラーバリエーションを活かす

ガーベラはカラーバリエーションが豊富なので、同系色でまとめたり、コントラストのある色を組み合わせたりしてみましょう。例えば、ピンクや赤のガーベラを組み合わせればロマンチックな雰囲気に、黄色やオレンジをミックスすれば明るく元気な印象に仕上がります。

花瓶の選び方を工夫

花瓶の選び方ひとつで、ガーベラの魅力がぐっと引き立ちます。透明感のあるシンプルなガラスの花瓶は、ガーベラの鮮やかな色や美しい形を際立たせてくれます。陶器の花瓶を選べば、温かみが感じられるカジュアルな雰囲気に。また、スリムな花瓶を使えば、ガーベラを1本だけ飾るミニマルなスタイルも楽しめます。さらに、丸みのある花瓶や背の高い花瓶を選ぶことで、飾る場所や本数に応じたバランスの良いアレンジが可能です。

5.ガーベラ切花)を長く楽しむには

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