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『Life with flowers』-チューリップ(1月)


春を告げる花として親しまれる「チューリップ」。その鮮やかな色彩と愛らしい形は、世界中の人々を魅了してきました。赤や黄色、ピンクといった定番の色から、最近では紫や黒に近いシックな色合いまで、さまざまなバリエーションが楽しめるのも魅力のひとつです。今月の「Life with flowers」では、チューリップを取り入れた暮らしのアイデアや育て方、飾り方などをご紹介します。忙しい日々に、花のある生活をプラスしてみませんか?春の訪れを感じる、心豊かな毎日を一緒に楽しみましょう。

目次
1.花言葉
2.癒し効果
3.Space with チューリップ
4.お洒落に飾るには
5.チューリップ(切花)を長く楽しむには

1.花言葉


2.癒し効果


“お花は癒し効果があると聞いたことはあるが、本当かな?”“お花を見る時に気持ちが明るくなる気がするが、気のせいかな?”など思ったことはありますでしょうか。実は、お花が持つ癒し効果については、研究や臨床試験で科学的に証明されています。

農林水産省の資料「花きの現状について(令和6年7月」では、花の観賞が脳の活動に影響を与え、心理的、生理的に生じたストレス反応を緩和させる効果があると記載されています(図1)。また、チューリップは見た目だけでなく、香り成分も注目されています。チューリップに含まれる主な香り成分はリナロールという成分です。リナロールは、ラベンダーやベルガモットなど多くの植物にも含まれる成分で、血圧を下げ、鎮静安眠効果があり、抗不安作用が働き、リラックスを促す効果があるとされています。またリナロールの抗不安作用についての研究もありました。当実験ではマウスをリナロール香気に30分間暴露した直後に、不安関連行動試験を行ったところ、リナロール香気が嗅覚系を介して抗不安作用を生じることが(少なくともマウスでは)明らかになったと報告されました(図2)。このようにチューリップの香りに包まれることで、日々の疲れや緊張感を和らげ、穏やかな気持ちになり、忙しい日常に心の安らぎをもたらしてくれるでしょう。





3.Space with チューリップ
ベッドルーム
「ベッドルーム」にチューリップを飾ることはリラックス効果を高めるための素晴らしい方法です。前文にご紹介した通り、チューリップの香り成分には、心を穏やかにするリラックス効果があるとされています。そのため、寝室に置くことで、心地よい香りが安眠をサポートしてくれます。サイドテーブルに小さな花束を置いたり、棚に一輪挿しを飾ることで、ベッドルーム全体が安らぎの空間に変わります。チューリップの柔らかな香りに包まれながら眠りにつくと、日中のストレスが和らぎ、気持ちよく一日を締めくくれるでしょう。



リビング
リビングにチューリップを飾ることで、日常の空間が一気に明るく華やぎます。赤や黄色、ピンクなど、鮮やかな色彩は部屋全体に春の温かさを運び、家族が集う場に心地よい活気を与えます。一輪挿しでシンプルに楽しむのも良いですし、色とりどりのチューリップを束ねたブーケで豪華なアクセントを加えるのもおすすめです。特にリビングのテーブルやサイドボードに飾ると、自然と視線が集まり、リラックスした時間を演出します。



4.お洒落に飾るには
花瓶選び
チューリップをお洒落に飾るには、まず大切なのは花瓶選び。透明なガラスの花瓶は、チューリップの茎のラインを楽しめるシンプルでモダンな選択肢です。ガラス越しに水を通して見える茎は、花そのもののフレッシュさを感じさせます。一方、陶器やアンティーク調の花瓶は、温かみのあるナチュラルな空間を演出してくれます。背の低いボウルや器を使い、短く切ったチューリップを広げるように飾ると、カフェのようなお洒落な仕上がりになります。


色のコーディネート
次に考えたいのは、色の使い方。単色でまとめると洗練された印象が生まれ、例えば白いチューリップだけを選べば、シンプルで清楚な雰囲気を楽しめます。一方で、赤、黄色、ピンクなどの鮮やかな色をミックスすると、華やかさと楽しさが際立ちます。特に春の空間に合わせるなら、パステルカラーを中心にコーディネートすると柔らかな印象に。また、グリーンのユーカリや小花のカスミソウを加えると、自然な立体感が生まれ、アレンジがさらに魅力的になります。


動きを生かす
お洒落に飾るポイントの一つは、チューリップの自然な動きを活かすことです。茎が柔らかく、曲がる性質を持つチューリップは、あえてラフに飾ると動きが生まれ、洗練された雰囲気に。きっちり揃えるよりも、少し無造作に飾ることで、より自然体でお洒落な印象を作ることができます。




5.チューリップ(切花)を長く楽しむには


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